ペインクリニックでは主に筋肉の性状や神経の走行を超音波装置で観察します。神経ブロック治療を行う際に、超音波装置の画像を確認しながら針を刺すことで、治療の確実性、安全性を高めています。当院ではより高精細な画像を見ることができる先進の超音波装置を導入しています。
FACILITY設備紹介
設備紹介
当院に導入している検査・治療機器をご紹介します。
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超音波装置
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レントゲン装置
痛みを診断するために、腰痛や首の痛みではレントゲン検査による骨の変形を確認します。それに加えて、神経ブロック治療の際にも超音波装置と同じようにレントゲン装置を活用します。レントゲン装置を利用することで、痛みの原因となっている部位を見極め、より正確な部位への神経ブロック治療に近づけます。
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高周波電流発生装置(リージョンジェネレーター)
神経ブロック治療で高周波熱凝固療法・パルス高周波法を行うときに使用します。高周波電流発生装置には神経刺激機能も有しているため、より高度な神経ブロック治療が可能となります。
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近赤外線治療器
神経ブロック治療は針を刺す治療のため痛みを伴いますが、近赤外線治療は、患部に近赤外線を照射する治療法で、痛みはほとんどありません。近赤外線には筋肉の緊張を和らげ、神経の興奮を抑える作用があります。
難治性といわれる顔面の痛みや舌の痛みに対して、首の根本にある交感神経(星状神経節)に照射することで痛みの緩和が期待できます。
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骨密度測定器
当院では、被ばくの少ない微量な放射線を照射し、迅速に精度の高い骨密度測定ができる機器を導入しています。腰椎と大腿骨頸部の骨で測定を行い、検査時間は数分程度です。骨密度測定を行うことで、骨粗しょう症の早期発見や治療効果の確認を行います。
健康寿命を延ばすために大切な骨粗しょう症の治療
健康寿命に関わる警戒すべき病気の一つに骨粗しょう症があります。歳を重ねるとともに、体内のカルシウムが不足し、骨がもろくなってしまいます。気づかないうちに骨粗しょう症が進行し、いわゆる「いつの間にか骨折」(脊椎圧迫骨折)を引き起こすケースが増えています。圧迫骨折による痛みのため、立ったり歩いたりするのに必要な身体能力(移動機能)が低下し、筋力の低下(ロコモティブシンドローム)につながります。
最近では、骨密度の低下と痛みの関係が注目されています。エックス線画像上で変形など目立った理由がないのに痛みが発生している場合、骨密度の低下が原因かもしれません。そのような場合は、骨密度の治療により痛みの緩和が期待できます。そのため当院では骨密度検査を積極的に行い、将来的に圧迫骨折とならないための予防的な治療の意味も込めて、骨粗しょう症治療を行っています。症状のないうちから、まずは定期チェックをご相談ください。
- 骨粗しょう症 こんな人は要注意
- 閉経後の女性、もしくは70歳以上の男性。
- 牛乳、乳製品、小魚、豆腐類をあまり食べない。
- 喫煙習慣がある。
- お酒をよく飲んでいる。
- 体を動かすことが少なく、天気が良くても外出はあまりしない。
- 年を取るにつれ、背が縮んだり背中が丸くなったり、腰が曲がったりしてきた気がする(他人に指摘される)
- ちょっとしたことで骨折したことがある。
- 糖尿病や消化管の手術を受けた経験がある。